さっき物売りが来ました。

なんか人の声がするので部屋から出てみた。
二人知らないおばさんがいて何かしゃべっていたけど、
話しかけられてないと判断し一度部屋の中に戻った。
その女性同士で話しているのかと思った。
カンボジア語で私に話しかけてくるとは思えないからだ。
部屋の中に入っても近づいてきてカンボジア語で何か言っていた。
それでも話しかけれてないと判断して放置していたが
さらにカンボジア語で何か言ってきて外から壁をトントンたたいて来た。
しょうがないから出てみるとカンボジア語ができないのかとタイ語で聞いてきた。
でるきわけがないだろう。
そこからはずっとタイ語だ。
最初からタイ語で言えと思った。
ここはカンボジア族の村ではあるがタイ語なら通じる可能性は100%だがカンボジア語が通じる可能性は20%もないかと思う。
お布施すると言ってきたが嘘つけよと思った。
何か木の枝みたいに見える物を細かく切ったものが入っているビニール袋を出してきた。
何これ?生姜か何か?と思ったがどうせ要らないので聞かなかった。
「お布施なのか売るつもりなのか?」と聞くと「あげるものでない。売る。」と言ってきた。
断ると「安くするから。100バーツでいいから。」とか言ってきた。
お布施なら受け取る職業上の義務があるので仕方ないが無料でも欲しくないものを買うわけがない。
しかも100バーツの価値があるとも思えない。
「お金ありません。要りません。」(真面目にないし)と断ると
何人(なんにん)いるのか、他の人はどこにいるのかと聞いてきた。
答えると、「その他に居る人はカンボジア語ができるのか?」と聞いてきた。
「できると思うけど上手かどうかは知らない。そして多分買わないと思う。」と答えた。
普通にタイ語話せるみたいだけどなんでそんなにカンボジア語にこだわるのかな。
同郷意識で買ってくれると思っているとか同胞に会いたいとかだろうか。
タイに住んでいるタイ人でタイ語ができない人はおそらく山奥のジャングルの少数民族ですら居ないと思う。
ましてはここは山奥ではなく平地ですぐ目の前に小中学校と幼稚園があるところだ。
カンボジア語が話せると自称するタイ人はこの辺りには多いが、その人たちも絶対にタイ語のほうがはるかに上手だ。
それなのにあまり上手でなさそうなカンボジア語を話したがる人が多く疲れる。
しかもカンボジア標準語ではなくこの辺りの地方の方言だ。
カンボジア語ができると自称するタイ人にたくさん会って来たし一緒に生活してもいるがその人たちはカンボジア語の勉強をした経験はなくてカンボジア語の読み書きができるタイ人に一度も会ったことはない。