前居た寺と今来た寺

前居た寺の村は人口が少なく数十件(45件と聞いたような)しか民家がありません。

今来た寺は村の人口は前の寺の10倍ぐらいはありそうな感じです。

ワンプラの日に前の寺は五人とか十人ぐらい村人が来ていましたが今の寺は数えてないけど50人ぐらい来ているような気がします。

人口が多いので食べ物は多いです。

前の寺ではおかずが十分にない日もたまにありました。

そして僧侶の人数が増えた場合でもいつもと同じぐらいの量の食べ物を人数分に分けるため人数が増えた時は食べ物のことを心配していました。

今の時間人口が多いので朝早い時間に托鉢に行っても食べ物をくれる人がいるため托鉢に行く時間が早いです。

今は朝五時半に出発しています。(他の季節のことは知りません。)

前の寺は人口が少ないので村人が食事を用意できる時間に合わせるため托鉢出発の時刻は遅く朝6時から6時半ぐらいに出ていました。

今の寺は朝ゆっくりできないです。

前の寺は六年間居ましたが一年かけて貯めたお金を一年に一度のビザ更新費用で全部使ってしまうような感じで長年住もうにもいつか経済破綻すると思っていました。

それで他の寺に移ったらどうなるのか? というのは常に考えていました。

特に火事後は本気で考えはじめました。

今来たばかりの寺は元々9年未満8年以上前に住んでいました。

住んでいた期間は一年もいなかった。半年以上は居たと思います。

住んでいた期間は短いけども思い出があって今来た寺に住んだらどうなるかの空想をたまにしていました。

後は前居た寺はバスが通ってないので交通費節約のために寺を移るべきという考えを長年持っていました。

バイクタクシーを町から呼んだり自動車をチャーターしたらバスとは比べ物にならないぐらいお金がかかります。

今戻ってきた寺はバスが通っている場所にあります。

あとは収入面。

収入は寺によって思います。

他の寺に引っ越したほうが収入が増えるのなら寺を変えたほうがいいかも知れないとも思っていました。

今来た寺での収入面はまだ分かりませんが今回来てから今日までの約10日間の収入は多かったです。

たまたまそうだっただけなのかも知れないので半年ぐらい様子みないとよく分かりません。

今の寺はハードです。きついです。

労働時間が長く自由時間は少ないです。

前の寺はその反対です。

前の寺のリーダーとは人間関係がよくなくて合わせるには我慢が必要でした。

我慢するのをやめて引っ越しました。

でも火事がなかったら間違いなく前の寺に残ったと思います。

持ち物が多くて引っ越しが難しい状態でしたがその持ち物が火事で全て燃えたのでもうどこの寺でもいつでも行けるような状態になったことが寺を変えた理由のひとつとして大きかったです。

どこの寺も一長一短あってどこがいいとは簡単には言えません。

前の寺もいいところはたくさんありました。

今の寺の生活が今後どうなるかはまだ分かりません。

今来たばかりの寺

今来たばかりの寺は8年前に居た寺です。

この寺を8年前に出た理由はビザが切れるので出国する必要があったので。

日本に帰ると周りに言って僧侶をやめてから出国しました。

ですが気が変わってまたタイに入国して同じスリン県内でまた出家しました。

観光ビザの期間だけ出家しようと思っていましたが「ビザ切れるので途中ですがやめます。」と言ったところ「ビザ取れよ」と言われてそのまま八年スリン県南部に居ました。

7月5日にスリン県北部のこの寺にまた来ましたが初日からこき使われてへとへとです。

次から次へと用事をいいつけられて自由時間が少ないです。

昨日と今日は修行用のキャンプ場に行って炎天下の中、切り株から生えた草みたいなのを刈ったり、木を植えるための穴を掘ったりしました。

お経も長いし瞑想も長いし掃除も長いし雑務も長いし疲れます。

Facebookのパスワード忘れて知り合いの村人とは連絡取れません。

家は知っていますが会いに行くのは控えています。

忙しくてビザ取り作業どころではないです。

ビザ取り作業に入らないと来月ビザが切れるというのに。

忙しいのはパンサーという修行期間に入る直前だからなのもあります。

カレンダーではまだパンサーに入ってないですがすでに業務はパンサーの時と同じようにやっています。

(例えば朝夕のお経と瞑想)

ビザ取りとパンサーと引っ越しの三つが重なったという最悪のタイミングです。

 

寄付ありがとうございました。

Paypalで寄付をいただきました。

助かります。

まだPaypalの現金化をしたことはありませんが先週木曜日にPaypalに入っているお金を銀行口座へ送金する手続きをしました。

まだ振り込まれていません。

銀行口座の認証の方法がよく分からずに手こずりましたがなんとかできました。

今たくさんの用事を抱えたいてごたごたしています。

この三日間

7月2日、3日はバンコクの日本大使館にパスポートを受け取りに行っていました。

今回は寄り道せずにパスポートを受け取ってすぐ帰りました。

コラートからバンコクまでのナコンチャイという会社のバスはUSB電源ポートがついていたのですが前回は気が付かずに使わなかった。

前回帰りに乗った別の会社のバスはUSB電源ポートはついていなかった。

今度長距離バスに乗る場合は確認したい。

でもバンコクに行く機会は当分ないです。

次の機会が来るまで生きていられるでしょうか。

パスポートは五年間有効のものにしました。

10年のは料金が高いのとビザ更新時期をずらしたかったので五年にしました。

自然にビザ更新時期がずれるのは五年後になるので目的達成までタイに居れるかどうかは分かりませんが。

7月4日は近くの寺を二つ回って別れの挨拶をしてから入国管理事務所にパスポートのビザの転記をしに行きました。

入国管理事務所には明日寺から出て行くことは言いませんでした。

そして帰りに引っ越しのためのプラスチックのでかい箱を二つ買って強引にか抱えたままバイクタクシーで帰りました。

帰ってから隣村の寺に挨拶に行き村人にも挨拶してきました。

村人は誰一人なぜ寺から出て行くのか聞いてきませんでした。

知っているから聞かないのか、タブーに触れようとしないだけなのか、興味ないから聞かないのかは分からずじまいです。

予知能力のエスパーを要求されていた

今回の寺でのトラブルですが似たようなことは度々ありました。

日本人ではほぼ居ないのですがタイ人は何かを伝えることを異常に嫌う人とか返事をすることを異常に嫌う人が多いように感じます。

今の寺は「予定を伝えることをものすごく嫌う人」の下につくというパターンで、こういうパターンの寺は二回目で別の寺にもこういう人がいたのでタイでは特に変わっているわけではないのかも知れません。

いつどんな行事があるかという事前情報は故意に伝えられないわけです。

前居たある寺では数か月に一度バスで首都圏まで行くという長旅をする寺だったのですがいつも30分前とか出発直前になって「バンコク行くよ」って言われていました。

(正確にはバンコクには入ってないが首都圏という意味でバンコクが使われていた。)

予定はおそらく一か月以上前に決まっていると思います。

遅くても前日に言ってくれないのだろうか、それがだめならせめて朝一番に言ってくれよといつも思っていました。

今の寺(明日出て行くけど)は県外に出るような遠出はありませんが例外的な行事の出発の際に事前に知らされずに出発1分前とかに知らされることが多々あって消防士のように超急いで服を着ていました。

1分でも待つならまだいいほうで今回のように何も知らされず置いていかれることもありました。

予定を聞かさせていないだけなのに時間を守れないダメな人扱いされるのがすごく嫌でした。

予定があるかどうかも分からないのに24時間365日正装してかばん持って待機するわけにはいきません。

タイは暑くて正装したら汗だくだくになるので出発するか分からない時に正装するのは難しいです。

毎日頻繁に予定を聞くという方法もありますが、毎日毎日行事があるわけでもなく聞いたことが無駄になる日が続けば自然に聞かなくなってきます。

あと予定を言いたがらない人は返事するのもあまり好きではないと思います。

あとこれは寺の問題ではないのですが在家の坊さんを呼ぶ側のほうも時間を決めたがらないのです。

時間を決めて時計を見て行動するということをものすごく嫌います。

そんな人は日本では超特殊ですがタイの農村では普通です。

時間はいつも適当で朝、昼、夕方とアバウトな時間指定をしたがり何時何分とか決めたがりません。

腕時計とかもみんなしていないです。

たまに時間を決める人もいるのですがたいがい守りませんね。

一時間遅れ、二時間遅れとか普通でいつ始まるのかを知るのはエスパーになるしかないんです。

そういった環境で対応するためにパターンと勘で予知するエスパー能力を私は見に付けていました。

もう六年間この寺にいましたから今までのパターンは知っていてだいたいは当たるようになっていました。

葬式の初日は当てられないけど二日目とか三日目どこで何時に何するかというパターンは当てられるようになっていました。

誰からも予定を聞かされていないのに正装して時間通りに行くべき場所に現れるという能力を身につけていました。

勘に頼っている部分もありました。

でもたまに外れていたんですね。

今回も外れたんです。

今日住職と話をしてみたんですが在家から朝七時に葬式会場着で来るように言われていたそうです。

私はそんなこと聞かされていません。

六年間、朝七時より前にうちの村の葬式に出発したことは一度もありません。

初めてなんです。こんなことは。

今までずっと朝七時半ぐらいに迎えが来るパターンでした。

まあいつも予定知らされてなくても時間守っていたから今回も言わなくても守れるはずだと思ったのは分からなくもないです。

結局「時間を守れないおまえが悪い。予定時刻を教えないことも問題なし。出発することを知らせずに黙って行くことも問題なし。」だそうです。

強い信念の元にやっていて悪いことをしている自覚は一切ないようです。

しかし聞いてもいない時間を守るエスパー能力には限界があります。

時刻を知らされている側と知らされてない側のハンデは大きすぎて不公平に感じます。

この寺に来てまだ一年目とか二年目とかなら無言で出発されるのも少しは分かるんですが、もう六年もいるんだからせめて例外的に早すぎる出発するなら出る直前に一言何か言って欲しいと私は思います。

私は予知能力の限界と戦ったがついにギブアップすることにした。

予知能力が外れてサボリ扱いされる屈辱にはもう耐えられなくなった。

葬式に出たくないわけではなく出る気満々だったのに。

今考えたらなんでこんな寺に六年もいたんでしょう。

私は長年居れば少しは扱いを改めてもらえると信じていましたが何十年居ても同じだということが今日分かりました。

変わった人の下につくのは限界があるのでこの寺を出るのは正解だと思っています。

今のところ後悔はありません。

明日の朝、寺を出ます。